ダブルクロスキャンペーン『本当の絆』

●ダブルクロスキャンペーンのご紹介。
 ダブルクロス。それは裏切りを意味する言葉。

 こんにちは皆さん。鳴海でございます。
 今回は皆さんに札幌で好評進行中のダブルクロスキャンペーン企画。
 『本当の絆』について詳細をご説明するためにこの記事を書かせていただきました。
 ダブルクロスとはなにか。
 キャンペーンとは何か。
 それについては別途記事が存在するのでそれをご覧ください。
《ダブルクロスとは》
《ダブルクロスについての過去記事》
《TRPGとは》
 さて話を戻しましょう。
 今回札幌で行われているこのセッションは実は、
 おなじシナリオを複数のプレイヤー、複数のグループで遊んでみるという企画になっています。
 最初に人数を募集したときは12人の応募があり、結果的に参加者は15人にまで増えました。
 TRPGは一度に大勢の人数で遊ぶことはできません。
 なのでこの15人という人数を四つのグループに分けました。
 4人、4人、4人、3人。
 計四つのグループでそれぞれ同じ物語をプレイしていきます。
 ただ、デジタルゲームと違いこのゲームでは自分の想像したキャラクターで遊ぶことが出来ます。
 過去も、性格も、性別も願いも、思いも。全部違うキャラクターが16人作り出され。
 それぞれのグループ内で大暴れします。
 その為、シナリオの本筋は一緒でも物語は様々に枝別れし全く違う物語が出来あがります。
 登場するキャラクターは同じ。お話の舞台も同じ。発生する事件も同じ。
 たとえるならそうですね。発生した殺人事件を。コナンが操作するか金田一が操作するか右京さんが操作するか。
 そんな違いだと思って下さい。
 当然事件へのアプローチは異なり。そしてそれが物語の差異。
 面白さに変わってくるわけです。
 そう言う遊びを札幌でやっています。


● チーム名称と特徴
 実はこのキャンペーン、四択中ふた卓はシナリオ終盤に差し掛かっています。
 TRPGには一度プレイした内容を小説や動画と言った媒体に落し込んで保存しておくことがあり、その慣例にならって卓の名前はリプレイ●●とつけることに決めました。
 ただ、一卓はまだ始まっていないので名前はついていないのですが。
 ざっくりそれぞれの卓を紹介していきましょう。

・リプレイ・アヴェンジ
 驚異の五人のPCが織りなす重厚な物語。
 キャラクター設定が堀深めてあるのが特徴で。
 悲しみ、怒り、慟哭にまみれた物語に仕上がっている。
 演じるプレイヤーたちもTRPGの上級者ばかり。
 TRPGはここまで遊べるのだと挑戦し続ける卓。 

・リプレイ・ユース
 平日の夜にちょっとずつ集まって着々進行する卓。
 プレイヤーたちの安定感が特徴。
 リプレイ撮りためていないので紹介できないのが残念。

 リプレイ・ルーツ
 LAMUNINKAメンバーが集まり立ち上がった卓。
 TRPG初心者の二人を迎え、初々しい進行が特徴。
 今後制作物が多く出てくる予定なので注目度大

・リプレイ・????
 いまだ見ぬ卓。
 どうお話が転ぶかも全く分からない。
 こちらもリプレイ作成予定。


 リプレイ・アヴェンジに関してはすでに文章でその物語がまとめられ始めています。
 興味がおありであればこちらのページをご覧ください。
《リプレイ・アヴェンジ》
 
● どこでやってるの? またやる予定はある?
 この総勢15名で同じシナリオをやるという計画。
 これは今までにない企画です。
 
 この企画が立ち上げられたのはひとえに札幌の環境ゆえです。
 現在札幌ではオフラインの卓が平日、休日問わず乱立しています。
 TRPGユーザーは卓を求め町を徘徊するようなこの状況で、TRPGの卓を断てる難易度はたいへん低いと思われます。

 そのせいか、卓を越えたプレイヤーの間でシナリオの話が弾み。とても面白い科学反応が起こっています。
 同じ物語を体験していながら自分だけの物語。
 それ故に話せることも多いのでしょう。
 自分のPCはこうだった、自分の卓ではこうだった。
 そんな話が多くできるのがこの企画の特長ですが。
 今後同じことをやるかどうかはまだ未定です。
 ただ、TRPGで何かはしていくと思います。
 なので、自分だけの物語を作りたい。楽しみたい方は是非鳴海の方まで声をかけてください。

 次回はネクロニカか、もしくはオリジナルTRPGを想定してます。

 最後に、このシナリオのメンバーを集めるにあたって公開したデータを、
 皆さんにもみていただきたいと思います。
 興味があれば一緒にダブルクロスしましょう。
 それでは鳴海でした、またお会いしましょう。

●トレーラー

 昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
 しかし、世界はすでに変貌していた。
 血に染まって見あげた夜空、血にまみれて見あげた紅月。
 血に呪われて日常を見失ったとしても、その思い出が……温もりが力をくれる。
 壊すべきは何で、護るべきは何なのか。
 それを自問自答する物語を始めよう。
 しかし、恐れることなかれ。そして、見失うことなかれ。
 大切な者を守るために、その力をふるうなら。
 あなたはその力に飲まれはしないのだから。

 ダブルクロス the 3rd edition 『本当の日常』
 ダブルクロス――それは。裏切を意味する言葉






【レギュレーション解説】
全三話  一話につき4~6時間想定
募集人数 3人がベスト。4人も可。
PL       基本ルールブック1.2(必須) 
GM    上級ルールブック パブリックエネミー インフィニティ―コード ディスカラードレルム ユニバーサルガーディアン レネゲイズアージその他もろもろ
他  Dロイスなし。PCハンドアウト決定後追加情報の配布あり。PLによって情報格差あり。

●シナリオ簡単説明。
 今回舞台となるのはS市。
 主人公は特殊な力など何も持たないPC1です。
 彼はとある日化け物に襲われてから日常が一変します。日常の裏で進行している悪の計画 に友人が巻き込まれていることをしって。そしてその事件で困っている人間をみて。
ただPC1はその戦いの中で自分のいる意味を探せなければ、このシナリオの途中で闇に飲まれるか日常に変えることになるだろう。
その事件というのはPC2、そして紅姫を中心に巻き起こった虐殺事件。
そのPC2にまつわる悲劇の物語を解決するために。PC3も交えて物語を進行してただくことになる三話構成のキャンペーンが今回のシナリオである。
 キーとなるのは日本古来よりその血を脈々と継いできた紅と呼ばれる一族、その長の紅姫。
 そしてPC1の友人である黄泉彦、その背後に広がる闇。
 魅力的なNPCを中心とした血と虐殺の物語を回避するためにPCたちには奮闘していただくことになる。
 テーマは絆、NPCとの絆、仲間との絆を意識してほしい。

●シナリオシステム解説
 今回のセッションで重要なのはPCとGMで使えるルールブックに差があることが挙げられます。プレイヤーが積極的につかえるのはルールブック1.2、そして上級ルールブックのみです。これはDロイスなしのレギュレーションに関わってきますが。
 このシナリオではGMが状況に合わせて経験点を配布したりエフェクトを配布したりするイベントがあり、配布物の幅を広げるためと、配布予定のアイテム、エフェクトをすでにとってしまっているという状況を避けるため。さらにもろもろの理由がある。
 なので今回『Dロイス』は取得しない状況からスタートする。
 PCによってはシナリオ中に覚醒する形でDロイス、および追加データを取得することになる、導入する時間はたっぷりあるので安心してほしい。
●シナリオプレイ時の注意事項。
・情報収集について。 
 このシナリオでは情報判定に成功したキャラクターにいったん情報シートが与えられる。
 その情報を共有するかしないかはPCの手にゆだねられる。
 なので原則としてそのまま情報シートをPLにみせるのは禁止である。
(PCが紙にのこした、メールにしたためたなど文章で渡すことに正当性がある場合は除く)                          
 ぜひPC間のやり取り、ロールプレイに使ってほしい。
 
 また資料に○○:●●Xと書かれていることがある。
 これは白まるが情報や知覚と言った技能の大区分。 黒丸が技能の詳細。Xがな難易度なので。
 情報:UGN8だとすれば、情報の中のUGNがあれば出目にプラスすることができ、難易度は8ということになる。
・    ノベルデータ
このセッションでは展開に応じて長い文章のデータが手渡される可能性がある。
それをノベルデータと呼ぶ。ノベルデータは個人の記憶や過去と言った個人性が強いものなのでノベルデータの共有にはそれほど意味がない。かいつまんでみんなに教えるくらいがちょうどいいだろう。
さらにノベルデータは将来そのシーンをシナリオ内で演出する可能性がある。ノベルデータに穴あきがあった場合、その穴あきを埋める形でロールプレイをしていただくことになる。
ようは重要シーンの先取りみたいなものである。

●詳細説明。
 長めのこまごまとした説明。無視していただいても構わない
・PC番号によって何が違うの?
今回PLは三人となっています。そのうちPLに役割がありハンドアウトの都合上PCにも役割があります。

【PC1】今回のキャンペーンはPC1がダブルクロス完全素人を想定しています。それどころかTRPG完全初心者がやる想定をしています。
 PC1をやるプレイヤーは自分のキャラクターが成長するといっしょにTRPGプレイヤー。ダブルクロスプレイヤーとして成長し、そしてラスボスを倒してもらうという想定をしています。
 なのでダブルクロスの世界を何も知らなくていいのです。なぜならPC1も裏世界の事なんて何も知らないのですから。
 なので、暗い世界との関わりも積極的に考えていっていただいて構いません。その設定がうまく拾えない、矛盾していると後で気が付いたとしてもリカバリーは聴くのですから。
対応するNPCは『周防 黄泉彦』彼はチンピラ風の学校にも来ないような世をはかなむ青年だがあなたには懐いているようだ。言動は怖いが雨の日に子犬に傘でもあげそうな彼だが、どうやらあなたに秘密がある様子。
日常に身を浸しながらPC1はガラッと変わってしまった日常にどう対応するのか。

【PC2】PC2は今回お話の主軸となるキャラクターです。
 PC2はもっとも重要度の高いキャラクター『紅姫』と関係がある。紅姫がS市にやってきたところから話が始まるのだが、ながらく田舎に引きこもっていたため世間に詳しくなくて問題ない。
 どちらかというと紅姫との接し方、そして紅姫と世間や仲間の間に立って紅姫をまもったり、護らなかったりするロールプレイが大切。
 なのでDXについてはよくわからなくて大丈夫だが、TRPG経験、演技経験があるとよい。
 もしくはロールプレイがしたいプレイヤーは楽しめることだろう。

【PC3】はUGNの一員としてPC1と2をサポートする役割になる。
 知識的にUGNに精通していないといけない、そして解説役にならないといけないのでダブルクロス経験者が望ましい。もしくはデータを観たり考えたりするのが得意な人だ。
 シナリオに直接かかわる要素は無いのだが、逆にシナリオから一歩引いた視線で話し全体を見ることが出来るので。今後どうしたらいいか、をかんがえる役割に回るのがいい。
 対応するNPCは『シェイプ・エンドレスト』
 彼女はシナリオに直接かかわることはないが、PC3を助けてくれたり、話を整理する時に力を貸してくれるだろう。シナリオにかかわるように誘導できないこともないがそれはPC3の頑張り次第だ。


 この合計三名のPCがメインのシナリオである。
 役割がはっきりしているので相談が出来れば逆にチームワークがとりやすい。
 よっぽどのことが無ければプレイヤー間で争うこともないので安心してプレイしてほしい

●    表ハンドアウト
PC1
指定 学生
 あなたは普通に日常を送る、どこにでもいる学生だ。
 少し違うのだとすれば、あなたの血はとても希少で世界でも数百人しかいない―D―(バーディーバー)と呼ばれる血液だという事と。
 近所でも不良で有名な悪友がいることだ。
 彼はもう一週間学校に来ていないが。何かあったんだろうか
指定ロイス 周防 黄泉彦

PC2
 あなたは古から続く名家、紅一族の一人だ。紅の名前を家名とするが別の家名でもよい。
 その中でも一族の姫君『紅姫』の護衛を担当する。
紅姫自身は暗殺に特化したオーヴァードであるのだがその能力を披露する機会に恵まれることもなく、へき地の集落では特に異変も怒らず。最終的には今日まで紅姫を狙う刺客など現れず。平和に平和に今日まで生きてきた結果、紅姫は堕落の一途をたどっていた。
縁側で日向ぼっこしながらあなたにお茶を要求する始末。
もはやあなたはm紅姫の退屈を紛らわすおもちゃ、執事、召使? と化していた。
 そんな君もその日常はまんざらではんあく、穏やかではないけれど、楽しい日々を毎日送っていた。
だがその平穏はとある日の夜、一瞬で消え去った。
 あなたの村が襲撃されたのだ。
その時あなたはちょうど村の外に出ていたため助かったが集落の人間は無事ではすまず、一族の戦闘員全てが死んでいた。
 残ったのは女子供だけである。そんなあなた達は次の襲撃を警戒してUGNへと助けを求めることになる。そしてこのS市へとやってきた
指定ロイス 紅姫

PC3
指定 UGN関係者
 あなたはUGNのS市支部に属するUGN関係者だ。
 かつて事件があり、その事件をきっかけにUGNに属することになった。
 今ではあなたも立派に成長し支部長の片腕とまで言われる存在になったのだが、その結果多忙で死にかけている。
 シェイプとはあなたの同僚である。別の任務を担当しているため君の仕事を直接手伝ってくれないがいろいろアドバイスしてくれたり、時たま尻拭いしてくれる。
指定ロイス 支部長『シェイプ。エンドレスト』


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