皆さんこんにちは、鳴海でございます。

 この文面は夜の札幌を歩きながら書いております。

 ちょうど時刻は帰宅ラッシュ、

 仕事を終えて飲みに行く人がススキノに流れ込む時間帯です。

 スーツ着ている大人が波のように流れていくのはどこか見ていて面白いですね。

 皆さん今日も頑張りましたね!

 そんな皆さんが町に求めるのは冷たいビールか、

 それとも愚痴の話し相手か。

 何事かを求めてススキノへ。


 そんな癒しを求めるサラリーマンの群れを横目に、

 鳴海がススキノを歩く理由はまた違うんです。

 今回鳴海は遊びに来たのではなく就活しに来ました。

 夜の街で就活です。

 

 え? ススキノの飲食店に就職するのかって?


 違います。

 実はですね、このススキノの最前線には就職相談に乗ってくれる場がありまして。

 その会が今日、開催されようとしているのです。


 その名も就活BARでございます。


 夜に、就職活動……。

 はて、本当に就職活動できるのか?


 そもそもお酒を片手にだなんて相手はともかく、

 自分がまともにできる自身がないぜ


 不安になりながらも私が立ったのは

『札幌市中央区南4条西3丁目1-1 第3グリーンビル』

 すすきの駅すぐそば、国道36号線沿いの1階がミスタードーナツのビルでございます。

 エレベーターに乗り込み、

 五階のボタンを押します。

 エレベーターからでてぐるっと一周。

 あった! さつのもの看板だ!

 その日は扉が開けっぱなしだったのですが、

 中から聞こえるがやがや声は飲み会会場そのもの、

 ですがひとたび入り口を抜けてみると。


 しっかり就職活動やってる!!


 スタッフさんも4~5人いらっしゃいますし、参加者さんも熱心に話をしています。

 お酒が入りつつも仕事に関するワードが飛び交い、それでいて参加者の皆さんには余裕があります。

 リラックスしている雰囲気というか、時折笑い声も聞こえてきます。


 なんだかすごい場に来てしまったぞ。


 今までにない感覚です。戸惑いつつも、私はワクワクします。

 しかし、この光景を見て不安になる方も多いでしょう。

 みんな誰かしらと話をしているのだから混ざりにくい!

 そう思われる人でも大丈夫。

 スタッフさんがすぐに気が付いて話の輪に入れてくれます。

 というわけで、店員さんに促されスタッフさんの隣につく鳴海。

 飲み物を作りつつ(この日は自分でドリンクを作る日です。なので安いです)

 すでにお話していたお客さんとスタッフさんのやり取りを聞きます。

 

 いや、鳴海……実はですね、就職活動しっかりしたことがなくてですね。

 就活に関して難しいイメージばかりあります。

 ドアを慎重にたたいて、

 ノックを二回だか三回するだかして。

 室内に入り、

 恭しく礼ををして、

 志望動機とか、これから何したいとか……。

 これから根掘り葉掘り細かく聞かれるのかなぁって、

 すごく構えていたんです。

 思い出していたのは就活のストレス。

 あの、おなか痛くなる緊張感。

 味わいたくないもんだと思いつつもここまで来てしまいました。

 すべては将来の自分の安定のため。

 緊張しながら自分に話を降られるのを待っていました。

 その間落ちたらどうしようとか考えていました。

 

 でもそんな心配はする必要なかったんです。


 話を聞いてみるとすごくまじめな話をしています。

 ですが、スタッフさんは物腰柔らかですし、こちらを試してくるような話し方とかしてきません。

 純粋にこちらを心配して気を使ってくれている感じです。

 むしろ、普通の就活ではあまり聞いてもらえない個性とか、思いとか不安とか。

 聞いてくれます。

 就活に対する悩み相談がベース、悩み相談を聞いてから仕事を紹介するという感じです。


●そう、これが就活BAR。


 まず先に、今回の就活BARを体感してみての観想から述べておきます。

 人の不安や思いに寄り添いおしごとを紹介してくれる。

 その人の成長や幸福を第一に考えてくれる。

 これが就活BAR主催の『アウスタ』さんのスタイルなんです。


 就職活動は企業に呼ばれてお話して、定型文の質問に用意していた答えを返す。

 そんなテンプレート化したものになりがちです。

 そうすると個性や個人の思いも見落としてしまいがち。

 遠慮や、こんなこと言っていいのかなという迷いから本当に大切なことをj話せず。

 就職する側も企業側もお互いに雇用の機会を損失することも多いのが今日この頃。


 しかし、この就活BARでは面接という決まった形ではなく、

 雑談ベースで就職に対する悩みを聞いて、

 それに対して何か力になれることはないかと企業側が一緒に探していく。

 そんな二人三脚スタイルをとっているので、

 就職に不安を抱える人にはもってこいでした。


 そう私が感じたのには理由があります。


 数時間、この就活BARにいて話を聞いてみて、それがわかってきたのです。


『一緒に仕事を通じて成長していこう、ゆっくりで構わないから』


 そんな思いが感じ取れた気がします。

 次の記事ではなぜそれが感じ取れたか。

 この会社なら、なんでお勧めできるのか。

 それをお伝えしましょう。



第二回就活BAR潜入レポート② ~どんな人たちが来るの?~ 


 皆さんこんにちは、レポート①から引き続き鳴海です。

 今回は就活BARが、

 どのような利用のされ方をしているかお伝えできればと思っています。


 就活BARという異例のスタイル。

 これまでになかった就職活動のスタイルは、

 これまで就活生たちが抱えていた悩みに寄り添う形にもなりました。


 例えばこれは美容学校の生徒さんの話。

 その方の話だと学校も終わりに近づき就職間近だそうです。

 就職活動中特有の不安と焦りが学生さんを襲います。

 だというのに学校側がサポートできる範囲はごく僅かでした。

 学校に来る求人しか紹介されず、その求人の不安が多い。

 当然ですよね求人票って上っ面しかわからないですし、

 膨大な数が会っても目を通すのがやっとで吟味するのが難しい。

 吟味するための知識も足りていない状況でした。

 就職に対して慎重になることも普通でしょう。

 

 就職活動で失敗したくない。


 それは誰しも思うはず。

 だからこそ、就活BARに来るのは良い選択です。

 就活BARでは就職先を押し付けることはせず。

 選択肢を増やすことを一緒に考えてくれるんです。

 そして増えた選択肢を一緒に吟味してくれます。


 就職にあたって、企業の情報はわずかな文章から読み取るしかありません。

 ですが、そのわずかな文章から読み取れる情報は限られています。

 社会を知らない学生や、就職活動に不慣れな方では、

 その限られた情報から企業のことを正しく知るのは不可能でしょう。

 実際皆さんも不安があるはずです。


 しかし就活のプロであるアウスタさんなら一緒に求人票を見て読み解いてくれます。

 迷ったら求人票を持っておいで。

 それがアウスタさんのアドバイスでした。


 その人にとって働くスタイルはどんなものがいいのか。

 満足できる職場なのか。

 不安はない職場なのか。

 一緒に求人票から読み解いて吟味してくれる場なんてそうそうありません。

 

 そういえば。

 この就活BAR、第一回に私の友人が参加していました。

 私の友人は長年勤めた会社で、

 変化のない業務内容に不安を覚えて就職活動を始めようと思ったようですが。

 この会には満足できたと笑って帰ってきました。


 今回の美容学生もそうです。

 最後には明るい表情で帰宅していきました。


 それをみて私、思ったのですが。

 この就活BARのメインの目的は就職活動に対する不安を無くすことなのかもしれません。


 当日、忙しい就活BARの開催時間の中、

 スタッフさんには私と話をする機会を作っていただきました。

 その時、就活BARをやり始めたきっかけについて尋ねてみました。

 スタッフさんは言います。


 転職BARは転職そのものが目的ではなく、

 仕事の悩みを解消することなのだと。

 その結果が転職しないという決断を下したとしても悪いことではないと。


 スタッフさんはおっしゃりました。

 現在職場の形はかなり変わってきています。

 パワハラ、モラハラ。セクハラ。残業問題に上司との関係。

 そんな中で職場で自分の見方を探すのは難しいことだと思います。

 だからこそ、上司ではないけど仕事の悩みを話せる場があればいいと、

 スタッフさんは言っていました。

 そして仕事に関してけど、本当に聞きたいことを聞く、聞いてほしいことを愚痴ベースでもいいので言う。

 転職することが目的ではなく、仕事に対してもやもやを残さない。そんな場として利用してほしいと。


 そう私に語るスタッフさんの口調は、

 私自身の心も穏やかになるくらい穏やかなものでした。


 就活BARとは仕事の悩み全般を解決してくれる場だということがわかりました。

 そして悩みを聞いてほしい人がたくさんいることも。

 私はその日ほかに二人の参加者さんの話を聞くことができました。

 次回の記事では就活BARに参加した方の生の声をお届けしたいと思います。


 実際この場にきてどうだったのか、私以外の意見をお伝えさせていただければ幸いです。


第二回就活BAR潜入レポート③ ~就活は何歳からやってもいい~


 皆さんこんにちは、鳴海でございます。

 レポートここまでお付き合いいただきありがとうございます。

 今回で第二回の報告は終わりですが。

 なんと八月八日に二回目がある様子。

 このレポートをきっかけに参加したくなったのであれば幸いです。


 ではさっそく始めていきましょう。

 今回は転職活動されにきた二人の人をご紹介。

 就活BARにはこれから就職する人だけではなく転職する人もいらっしゃいます。

 例えば。

 二十代後半の女性の話です。

 その方は資格を数多く持っていたそうです。

 ただそれを生かす職場にはつけませんでした。

 事情が様々あり、アルバイトで落ち着いたそうです。

 アルバイトにもメリットはあります。

 やめやすいですし、

 アルバイトとして勤務できる場所はいっぱいあるので

 家の近くを選びやすかったり。環境が良かったりします。


 ただ、アルバイトには先がありません。

 福利厚生もなければ有休も(本当はありますが)ボーナスもありません。 


 その女性はアルバイトををずっと続けていて、

 今このままでいいのかと自分を振り返ったというわけですね。

 でもいざ別の仕事に就こうにも、

 どんな仕事に就けばいいのか、どんな仕事があるのか。


 それすらわからない。


 なので就活BARに来たそうです。

 仕事を探している。けれど自分がどんな仕事に向いているかはわからない。

 そういう方は多いと思います。

 私も実際どんな仕事が自分に向いているのかわからないです。

 そんな意見を聞いてアウスタさんが促したのは「あなたのことをはなしてください」ということ。

 お酒を飲んで、雑談交じりに、何が好きか、何がいやか。そんな話を始めました。

 すると話している女性はやがて気が付くことがありました。

 それは自分が、人を好きだということ、

 接客業をメインにしていきたいということで接客業を紹介する方向で話がまとまりました。

  

 就活に必要なのは、就職先、求人票じゃなくて。

 自分が本当にやりたいことは何か、それを知るための選択肢。

 

 そう言っていたのがとても印象的でした。

 自分のことが自分でわからない人はとても多く、それは当然のことだと感じます。

 特にこれから紹介するお話はそうです。



 最後にとある女性の話をしましょう。

 女性は今は仕事をしておらず、新しく働ける場所を探していました。

 ただ、仕事を辞めたことにはそれなりの理由があって、

 仕事をしていないことにもそれなりの理由があります。


 この記事をここまでご覧いただいている皆さんのほうがこの女性の気持ちわかっていただけるのではないでしょうか。


 仕事に就くというのはきついことなんです。

 でもこの女性は勇気を出してこの場に出てきました。

 彼女は語りました。

 働くということに対しての不安。

 それを通しての自分の能力の不安を。

 自分に合った職場で働きたい、

 しかし空間を認識する能力がなく

 働くことに不安を抱いているとおっしゃっていました。

 接客業は不安がある。

 できれば働きたくない。

 六年間務めた接客業をやめたのには理由があるんでしょう。

 しかし事務の経験はない。どうすればいいか。

 それに対してスタッフさんもどんな言葉をかけるか悩んでいるようでした。

 そこでゆっくりと口にしたのがこんなお話。

「事務は人気がある未経験は難しいかもしれない。けれど派遣からであれば探します」

 そしてスタッフさんはほかの選択肢も示します。

「CADなどやったほうがいいのでは、そちらの分野は幅広く募集しているので、未経験でも行ける仕事もあります」

 当然、その女性の方は難色を示します。けれど女性の言葉がどんどん提案するような、自分からも意見を出すような形に変わります。

 こうなれば後は二人の世界です。

 一緒に悩んで、あれはどうか、これはだめかと模索する姿はまさに二人三脚でした。

 私は就職活動ってすごく難しいと思います。

 その道のプロですら悩んでしまうことがある。

 けれど、一緒に考え抜いてくれるということが分かっただけで私はすごく安心しましたし。

 女性の方も安心している様子でした。

「自分に合った職場を見つけることは難しい、だから職場を探すことを責めたりしない。仕事があってなければやめることは悪いことではない、トライ&エラーだ」

 そう語る男性スタッフは女性との話を続けます。


 私はその時点で時間が来てしまったのでお暇となりましたが。

 就活BARはその和やかな雰囲気の中にも、

 きちんと相手を思いやる気持ちがあり、

 とても安心したのを覚えています。


 次回の就活BARの開催は八月八日です。

 私も次回参加しようと思っています。

 そしてこの素晴らしい活動を通して皆さんにも、

 働くということの不安をなくしてほしいと思っています。


 参加の踏ん切りがつかない方は気軽に『札幌で飲もう』に連絡してください。

 当日皆さんに会えること、そして皆さんの悩みが解消されることを期待しています。


 それでは今回はここまで。

 次回三回目の会場か、三回目のレポートでお会いしましょう

 鳴海でした。ありがとうございました。